共創レポート

1年間の振り返り

親愛なる皆様、今年も残すところあと少しとなりました。
昨年の今頃は、体調を崩し緊急入院し、全く仕事ができない状況でした。
今年は、夏場に計画的に持病(痔病)の入院治療を行いました。
それ以外は、体調不良等で少しご迷惑をおかけすることも有りましたが、
何とか1年間任務を務めることが出来、嬉しい限りです。
年頭に立てた「念い・目標」を今一度見直し、ラストスパートです!

11月23日は、経営計画書作成セミナーの福岡開催でした。
定員30名に対し36名の先生にご参加頂き、来年の経営計画書の作成をお手伝いしました。
このセミナーは、10年間やり続け「一つのカタチ」が出来ました。
来年からはカタチを変えてのご提供をさせて頂きたいと考えております。

また先日、新卒から約8年間勤務されたスタッフが、
妊活の為、退職される事となり、私の研修会に最後の参加でした。
研修会終了後、「成長できたこと、ここで働けたこと、私と出逢えたこと」
に感謝の言葉を頂き、少し涙腺が緩みました。
こうして、1人のスタッフの成長と人生に関わることが出来て、
本当に良かった、と心底思いモチベーションが更に高まりました。

さて、本題に入ります。
今回のテーマは「1年間の振り返り」です。
振り返りは、まず年頭に記入した「目標設定用紙(10項目)」を準備します。
次に、今年の漢字一文字に目を通し、念いを実現できたかを省みます。
そして、目標10項目を検証します。

検証は、
◎:しっかり取り組み、成果創造
○:しっかり取り組めた
△:取り組みは不十分
×:全く取り組めていない
を記入します。

2023年の個人目標
1.拡大視野における精密診療の修得(自費化):△
2.自費契約年間3,000万円:◎(3,200万円)
3.レセプト件数700件:◎(720件)
4.定期検診500件:△(10月:475件)
5.他4医院見学(ユニット6台モデル):△(4医院)
6.勤務医の育成(1列任せられる状態):○
7.家族旅行(大分湯布院):◎(実母を伴い、9月に1泊2日)
8.社員旅行(11月に2泊3日でTDR):×(2024年に延期)
9.体調管理(体重65kg、体脂肪率15%):○(体重68kg、体脂肪率18%)
10.ゴルフベストスコア更新(年間20ラウンド、AV80台):△(年間10ラウンド、AV96台)

それから、以下の質問に答えます。
Q1:どんな1年でしたか?
コロナ禍も5類へ移行し、世の中も元に戻りつつあるが、
未だに身近にて感染者が居るのも事実である。
今しばらく落ち着くまで、感染対策にしっかり努めていこう。

Q2:懸命に取り組んだこと
今年は、何といっても採用の1点。
ビジョン実現に向けて、DH2名の採用は必須であったので、
マクロン主催の「採用実践共創塾」への幹部2名との参加、毎回の課題に真摯に取り組んだ。

Q3:上手くいったこと
毎回の課題に真摯に取り組み、新卒1名内定、経験者1名、計2名の採用に成功した。

Q4:上手くいかなかったこと
新卒採用のため学校訪問等は行えたが、求人サイトの見直し、改善が未だに出来ていない。
また採用とは別件で、医院全体の学術面での成長は、あまり感じられない。

Q5:来年の課題
採用が上手くいったので、次は育成である。
育成カリキュラムを見直し、トレーナー、メンターの選定を行い、計画的に育成していく。
また、精密治療、歯周治療のレベルアップのため、マイクロスコープの活用を重視する。
先輩の歯科医院に毎月見学に行き、活用法を習得していきたい。

上記を文章にすると、以下の様になります。
コロナ禍も終わり、日常を取り戻しつつあるが、未だに身近にて感染し、
後遺症に悩まされている方が居ることも事実である。
より一層院内外の感染対策に気をつけていきたいと思う今日この頃である。
この1年の医院運営は、とても順調であった。
皆の成長と頑張りのお陰である。深く感謝したい。
また、今年1年最大のプロジェクトは、新しい人材の採用システムの構築であった。
マクロン主催の採用実践共創塾(全5回)にプロジェクトメンバー(下田、荒木)と参加し、
新卒採用、経験者採用の仕組みを構築し、目標であったDH2名の採用目標も達成した。
これで、また1つビジョン実現に近づくことが出来た。
次のプロジェクトは育成である。
こうして、毎年皆と共に力を合わせて、医院運営に取り組めていることが、
日々楽しく充実していて、幸せを感じる。
素晴らしいスタッフ達と物心共に豊かな人生目指して、
今年もまた新たな目標、計画をまとめましたので、これからお伝えします。
皆と共に今年も更に良い1年を目指します!

そうです。この振り返りの内容を「経営計画発表の冒頭挨拶」にするのです!
1年間の感謝を伝え、今年の決意を伝え、皆を鼓舞する(インスパイア)。
「インスパイア(鼓舞する)」は、弊社マクロンの今期のスローガンです。

経営計画(方針)書の発表を年頭に行いましょう!
15〜20分間、今年の抱負と目標、計画(取り組み)をスタッフにお伝えください。
今年何を実現したいか、何に取り組んでいくかをスタッフの皆様と共有されて下さい。
そして、月に1度ミーティングにて、進捗確認されて下さい。

「定期ミーティングとスタッフ面談」無くして、
医院の「成長、発展、改善」はあり得ません。
是非とも、院内で月に1度の全体ミーティング開催、
院長先生ご自身は「経営計画書作成のフォローアップセミナー」にご参加され、
PDCAをしっかり回し、来年の重要目標、業績目標を必ず達成(実現)しましょう!


今年もご愛読頂き有難う御座いました。
来年も、宜しくお願い致します。

財務について

親愛なる皆様、11月に入りました。
今年も残すところ当たり前ですが、あと2ヶ月となりました。
しかし、11月というのに熊本地方は気温30度超えの日もありました。
先月は10月に入り過ごしやすくなりましたね、と書いていたのに不思議なものです。

10月は、6月から始めた「採用実践共創塾(全5回)」の
最終講座「参加医院様による成果発表」でした。
受講期間の学びと取り組みと成果を、8医院様より発表していただきました。
それぞれの医院様が講師の飯田社長からのメッセージに真摯に取り組まれ、
最終的には4医院様が、成果創造(新卒、中途DHの採用、内定)されました。

こうして原稿を書いている時に、嬉しいお知らせがありました。
採用実践塾にご参加医院の副院長先生より、
DH2名の見学、2人とも面接希望を頂いたとのこと。
また、別医院様にて新卒DH3名の見学依頼があったとのこと。
こうしてセミナー受講の効果(成果)が出るのが、この仕事の醍醐味ですね。
今回は福岡での開催でしたが、次回は地元熊本での開催を検討しております。

また、今月と来月は経営計画書作成セミナー開催です。
この原稿を書き始める前にスライドは完成、配布資料も出来ておりますので、
あとは当日まで毎日スライドとの睨めっこ、そしてボイストレーニングです。
お陰様で、福岡開催は定員の30名を超える37名、
熊本開催は定員20名を超える26名の先生にご参加していただきます。
本当に毎年ありがたい限りです。
今回は節目の10回目、来年からは少しカタチを変えての開催にしたいと検討しております。

さて、本題に入ります。
今回のテーマは「財務」です。
財務は、プロセスではなく結果です。
毎月の歯科経営研究会(MC21)では、この財務を取り使い、参加医院様の実際のデータの検証を行います。
財務諸表は「貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー表」の3つを検証するのですが、
今回は、損益計算を取り扱いたいと思います。

損益計算書とは…
会社(医院)の一会計期間における経営成績を示す決算書です。
会社(医院)の経営成績を収益(かせぎ)と費用(コスト)とを対比して、
その差額として利益(もうけ)を示すものです。
別名「Profit&Loss Statement」(略してP/L)とも呼びます。

◆売上(医業収入)
・保険診療、自由診療、ケア用品販売による収入の計
◆変動費(医業原価)
・歯科材料費、外注の技工料
◆粗利益
・売上から変動費を引いたもの
◆固定費(販売管理費)
・俗に言う経費、人件費、運営費、設備費、戦略費、その他に分類される
◆利益
・粗利益から固定費を引いたもの
・納税の対象金額となる(個人事業主の場合はここから専従者給与を引く)

例)令和5年11月
売上 :600万円
変動費:100万円
粗利益:500万円
固定費:300万円
利益 :200万円
専従者:40万円
納税 :40万円
税引後:120万円
減価償却:40万円
返済 :40万円
余剰金:120万円

余剰金120万円の分配(振り分け)が必要です。
院長個人使用分:60万円(年間720万円)
医院ストック:60万円(年間720万円)
ざっくり書くとこんな感じです。
詳細は、顧問税理士さんと打ち合わされて下さい。

私のクラアイント様において経営相談の時間を設けられる先生とは、
毎月上記の業績の結果から、簡易的な損益計算書を作成します。
開業2年目の先生は今年絶好調にて、10月終了時点で、
年間医業収入目標の約90%達成、利益目標は100%超えです。
キャッシュフローもかなり良いとの事。
スタッフ構成もユニット4台に対し、
歯科衛生士5名(パート1名)、受付助手(パート)と安定しており、いつも満面の笑顔です。
今後は、新卒DHの採用を目標に動いて行きます。

来年の経営計画書作成のフォローアップセミナーでは、
通常の振り返りに加え、業績管理、財務管理も行いますので、
こちらもご参加のほど、是非とも宜しくお願い致します。

先日、パートナーコンサルタントの德永恵美子と来年度開催のセミナー内容について打ち合わせました。
詳細はまた改めてお伝えしますが、
簡単に言いますと冒頭にご紹介した「採用実践共創塾」の第2弾です。
こちらのご案内もお楽しみにされて下さい。
今回のメルマガは、案内が多くなりましたが、
来月はいよいよ最終回「今年の振り返り」について、お伝えしたいと考えております。

人事(採用)について

10月に入りかなり過ごしやすくなりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
お陰様で、弊社マクロンも24年目のシーズンを迎える事となりました。
日頃のご愛顧に感謝しつつ、また今期もお役に立てる様にスタッフ一同努力精進してまいります。
宜しくお願い致します。

先日、敬愛し経営の師と仰ぐ「アチーブメント株式会社の青木仁志社長」に、
久しぶりにご挨拶が出来、また運良く講演も聴くことが出来、とても良かったです。
私はあまり人の話を聴いてモチベーションが高まる事は無いのですが、青木社長のお話は別格です。
モチベーションが高まりますし、血が熱くなるというのですか?そういう体験を得ることが出来ます。
お話の中で、特に印象に残ったのが…
「感謝の心を持ち何事にも取り組み、成長し、成長の結果が、成功という現象を生む」ということ。
「感謝」という言葉をかなり強調しておられました。

とにかく…
・今日も生きていることに感謝
・仕事が出来ることに感謝
・クライアント様と喜びを共有できることに感謝
・マクロンのスタッフ達の懸命の仕事ぶりに感謝
・家族と共に過ごせることに感謝

さて、本題です。
今年のメルマガは、「経営計画書作成」のフォローアップを目指して書いておりますが、
今回は、「人事」についてお伝えします。
これまた、私の歯科経営の師匠である「医療法人徳治会理事長の吉永修先生」が仰るのですが、
「財務を制するもの経営を制す」です。
私も最近このフレーズが大好きで、
「人事を制するもの歯科経営を制す」と財務を人事に置き換えてお伝えしております。

とにもかくにも、診療ができる体制を整えることです。
例えば、ユニット4台の歯科診療所であれば、
・歯科医師:1名
・歯科衛生士:4名
・受付助手:1〜2名
スタッフが揃えば、アポイントとオペレーション(診療体制)を構築できます。
上記よりもスタッフが増えれば、より良い歯科医療、
医業サービス(カウンセリング、アシスト体制、バックヤード強化)の提供が可能となります。

人を揃えるには、
【1】採用
採用とは、適切であると思われる人物・意見・方法などを選択肢の中から選び、とりあげて用いること。
求人採用の原理原則を学ぶということが肝要です。
【2】定着・育成
定着=離職率の低下のためには、労働環境の整備が肝要です。
育成のためには、「業務リスト、育成カリキュラム、育成トレーナー」が必要となります。
【3】評価
学校時代の通知表にあたります。
通知表と違うのは医院の求める知識、技術、言動に対しどれだけ出来ているか、
取り組めているかの評価です。

今回は「採用」に関してお伝えします。
私は採用には2種類あり、新卒採用と経験者(中途)採用では、少し手法が違うということです。
新卒採用はセールス活動であり、経験者採用はマーケティング活動であるということです。

・セールス活動:対象者のいる所に自医院をアピール
対象者のいる場所=学校です。
学校へのアプローチ、関係性強化を図る活動を行うということです。

・マーケティング活動:自医院に相応しい人材を集める
やはり「求人サイトの強化」以外に方法はありません。
この求人サイトへの取り組みが、明暗を分けるという事です。
以前は、来院者を集めるためのマーケティング活動でしたが、
現在は働く人向けのマーケティング活動に完全にシフトしました。

また、現在の状況としましては、求人採用に力を入れておられる医院様全てが、
この求人サイトの強化も図られ、次はいよいよ「見学時、面接時の応対」が、
採用のキー(選ばれる歯科医院)となること間違いありません。
私は直接採用のお手伝いは出来ませんが、
採用前準備、また採用後の育成評価に関するお手伝いをすることは可能です。
「予防管理型システム構築」サポートから、最近は「人事マネジメント」サポートへと転換しております。
人事、特に採用に関する案件は、パワーパートナーであるナインデザインの飯田社長にお願いしております。
定期的にオンラインセミナーを開催しておられますので、そちらも宜しくお願い致します。

来月は、福岡にて経営計画書作成セミナーのリアル開催です。
準備も整っており、ご参加も定員の30名を超えております。本当に有難い限りです。

次回は「財務」についてお伝えします。
それでは、今月も良い一月をお過ごし下さい。

8.経営計画書作成シリーズ(プロジェクトへの取り組み)

真夏梅雨明けの南九州遠征での午前中の仕事を終え、
夕方からの仕事まで時間が空いたので、原稿を書き始めました。
今回は、いつものスタバではなく「コメダ珈琲様」です。

先週末には、「採用実践共創塾」の2回目を終え、
すでに成果創造(経験者採用1名)されている医院様、
そして、学校訪問(医院案内)を済まされている医院様、
セミナーのタイトル通り実践されています。
主催者として、とても嬉しく思います。
このセミナー開催の目的は「クライアント様の永続的な成長発展を支援すること」
目標は「年末までの経験者採用1名と来春の新卒採用1名」です。

さて、今日の本題に入る前に、いつもの様に前回「成長(行動)目標」の復習からです。
成長目標は、まず歯科経営重要5項目に設定します。
1.学術
2.接遇
3.環境
4.設備
5.広報

学術は、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手(受付)にて設定します。
例えば、
・歯科医師:拡大視野での精密診療の修得(マイクロエンド)
・歯科衛生士:歯周治療の診断レベルアップ(リスク検査・診断)
・歯科助手:歯科疾患と全身疾患の関連性を理解する(お薬の口腔内への影響)
というふうにテーマと目標を決め、それぞれにP:計画、 D:実践、 C:検証、 A:改善を回していきます。

接遇であれば、接遇マナー5原則のレベルアップ
接遇マナーの5原則
1.挨拶:挨拶の前に名前を呼ぶ
2.表情:スマイルチャージ体操(めざましテレビより)
3.態度:背筋を伸ばす
4.身だしなみ:髪型
5.言葉遣い:ゆっくり落ち着いて丁寧語で話す

環境であれば、場所を決めての「5S運動」
場所:バックヤード
◇5S
1.清掃(シンク)
2.清潔(洗浄の徹底)
3.整理(模型)
4.整頓(棚の配置替え)
5.躾(業務リスト・マニュアル化)

設備の活用(点検整備、管理)
・機器管理担当者を決める
(例)不具合、修理依頼物等、毎週月曜日に状況報告
・現在、使用・活用できていない機器のリストアップと活用法を決める
(例)マイクロスコープ、iTero、唾液検査
・今後、必要とされる機器の導入
(例)エアフロー増設

広報:院内・外における情報発信
【院内】
◇待合室
・掲示物、デジタルサイネージ

◇診療室
・チェアサイドにケア用品展示
・チェアサイドディスプレイの活用
・定期検診来院者へは、いろ歯通信を説明後手渡す

【院外】
・HP更新(担当者を決める)
・更新コンテンツ・サイクルを決める
・SNS(インスタグラム投稿)

上記のテーマ・目標設定・アクションプラン作成は、
年末開催の「経営計画書作成セミナー」内にて、詳しく説明致します。

さて今回は、プロジェクトに関する取り組みをお伝えします。
プロジェクトとは、特定の目的を達成するためや、
新しい事業・業務などを成功させるために行う業務のことで、
明確な期限が定められていることが、定義としてあげられます。

特定の目的(目標):健康長寿を支援する「高齢者医療管理」に力を入れる
(目標:年内に口腔機能管理システムの構築と実践開始)
新しい事業・業務:口腔機能低下症回復改善への取り組み

そのために行うこと
・チーム編成:DH主任、他2名、DA1名の計4名
・参考書籍の購入
・セミナーへの参加
・取り組んでいる医院様の見学
・週1回のミーティングにて、アクションプランの構築

当初、口腔機能低下症の知識を得るために書籍を2冊購入、
セミナー受講前までに、一通り読んでおく事を決めました。
セミナー受講後、ミーティングにて振り返り
まずは、システム構築(手順とポイント)から始めました。
次に、フローチャートの作成
(例)
・問診/症状確認
・機能検査
・診断
・説明
・機能訓練
・再評価
・回復(改善)

そして、検査機器の購入とトレーニング
・水分計ムーカス
・健こうくんハンディ
・舌圧計
・グルコセンサー

それから、各種記録シートの購入
・精密検査記録用紙
・管理計画書
・管理指導記録簿

最後に、管理システムの導入

機能検査のトレーニングを終え、スムーズ(所要時間内)にできる様になってから、
SPT受診者の方へ、アプローチを始めました。
アプローチは、弊社のリーフレットを活用しました。
最初のページの症状確認にて、3つ以上該当された方には詳しく説明し、
機能検査をお勧めしました。
症状が確認されない方には、リーフレットのみお渡ししております。

これまで、70歳以上の約50名の方にアプローチし、約40名の方が、機能検査を受診されました。
口腔機能低下症と診断された方が、約半数の18名
現在18名の方の機能訓練(SPT来院時の前後にて実施)を毎月行っております。
半年後の再評価検査にて、1人でも多くの回復(改善)事例を目指して取り組んでおります。

今月も良い時間をお過ごし下さい。

7.経営計画書作成シリーズ(成長目標設定2)

親愛なる皆様、お疲れ様です。
ある大雨の日、高速道路が不通のため終日社内勤務となりました。
クライアント様にはご迷惑をお掛けする事になったのですが、
日頃できていない事、やりたくてもやれなかった事、もっと言えば、
本当はやらなくてはいけなかった事(第二象限の領域)ができて、とても有意義な時間となりました。
今回は、偶然このような時間が創れたのですが、今後は意図的に創り出さねばと、改めて反省しております。

さて、今日の本題に入る前に、前々回「業績目標設定」、そして前回「成長(行動)目標」の復習からです。
私は歯科医院における業績とは、ズバリ「医業収入と来院者数」だと思います。

◇医業収入
・保険診療
・自由診療
・物品(ケア用品)販売

◇来院者数
・レセプト件数
・新患数
・紹介数
・定期検診数
・延患者数
上記の8項目に目標設定します。

例えば、
・ユニット台数:6台
・スタッフ構成:12名
・歯科医師:2名
・歯科衛生士:7名
・歯科助手(受付含む):3名
上記の場合、診療スタッフ数が12名なので、労働生産性の観点から
理想である「月間医業収入:1人あたり100万円」だとすると
医業収入は、月間1,200万円、年間14,400万円(1億4,400万円)となります。
保険と自費の割合は、医院の診療スタイルによって異なりますが、
ここでは、
・保険診療:1,000万円
・自由診療:200万円
・物販収入:20万円
・医業収入計:1,200万円+20万円 としましょう。

保険診療が1,000万円(100万点)であれば、レセプト件数は800件必要でしょう。
この場合、レセプト1枚あたりの平均点数は、1,250点となります。
レセプト件数が、800件であれば
新患数は、40〜80名(レセプト件数の5〜10%)
定期検診数は、レセプト件数の半分以上が理想ですので、400〜500件
何より一番大事なのが「延患者数」です。
1日のアポイントをしっかり作る事が、良い歯科医療を提供でき、業績(=健全経営)にも繋がります。

1時間に1人、診療時間が8時間=8人
ユニット台数が、6台なので、8人×6台=48人
約50人×診療日数(22日)であれば、1,100人が目標数値となります。
であれば、1,200万円÷1,100人ですので、1回あたり約11,000円となります。
ということで、おさらいです。

◇業績目標
・医業収入:1,200万円
・保険診療:1,000万円(100万点)
・自由診療:200万円
・物販収入:20万円

◇来院者数
・レセプト件数:800件
・新患数:60人
・紹介数:30人
・定期検診数:500人
・延患者数:1,100人(診療日数により異なる)となります。

今回は、上記の業績目標を実現する「成長(行動)目標」に関してお伝えします。
成長目標は、まず歯科経営重要5項目に設定します。
1.学術
2.接遇
3.環境
4.設備
5.広報

学術は、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手(受付)にて設定します。
例えば、
・歯科医師:拡大視野での精密診療の修得(マイクロエンド)
・歯科衛生士:歯周治療の診断レベルアップ(リスク検査・診断)
・歯科助手:歯科疾患と全身疾患の関連性を理解する(お薬の口腔内への影響)
というふうにテーマと目標を決め、それぞれにPDCAを回していきます。

接遇であれば、接遇マナー5原則のレベルアップ
接遇マナーの5原則
1.挨拶:挨拶の前に名前を呼ぶ
2.表情:スマイルチャージ体操(めざましテレビより)を日々実践する
3.態度:背筋を伸ばす
4.身だしなみ:髪型
5.言葉遣い:ゆっくり、落ち着いて、丁寧に話す

環境であれば、場所を決めての「5S運動」
場所:バックヤード
◇5S
1.清掃(シンク)
2.清潔(洗浄の徹底)
3.整理(模型)
4.整頓(棚の配置替え)
5.躾(業務リスト・マニュアル化)

設備の活用(点検整備、管理)
・機器管理担当者を決める
(例)不具合、修理依頼物等、毎週月曜日に状況報告
・現在、使用・活用できていない機器のリストアップと活用法を決める
(例)マイクロスコープ、iTero、唾液検査
・今後、必要とされる機器の導入
(例)エアフロー増設

広報:院内・外における情報発信
【院内】
◇待合室
・掲示物、デジタルサイネージ

◇診療室
・チェアサイドにケア用品展示
・チェアサイドディスプレイの活用
・定期検診来院者へは、いろ歯通信を説明後手渡す

【院外】
・HP更新(担当者を決める)
・更新コンテンツ、サイクルを決める
・SNS(インスタグラム投稿)

上記のテーマ・目標設定・アクションプラン作成は、
年末開催の「経営計画書作成セミナー」内にて、詳しく説明致します。
次回は、プロジェクトに関する取り組みをお伝えします。
今月も良い日々をお過ごし下さい。

6.経営計画書作成シリーズ(成長目標設定)

親愛なる皆様、お疲れ様です。
熊本地方は大雨の中、クライアント様待合室にて待機中にこのメルマガを書き始めました。
しかし、毎年決まって6月の最終週、もしくは7月の最初の週に豪雨被害が出ますね。
そして梅雨明け、本当に自然のサイクルとは不思議なものです。

この1ヶ月は、嬉しいことが沢山ありました。
少し事例をご紹介します。
◇1例目「DH主任の笑顔」
クライアント先にて、DH主任の面談時に
「松岡社長聞いて下さい!早く言いたくて、たまりませんでした。」の第一声。
昨年入所した新卒DH、先日の主任との面談時に
「歯周病認定衛生士を目指したい」と宣言してくれたそうです。
1年前には到底考えられない事で、
小児診療が好きとか、近々彼氏と結婚したいとか言っておりましたが、考えが変わったそうです。
この1年間で、主任が懸命に関わり育成された成果だと感じました。
(確かに、この新卒DH会うたびに表情が良くなっています。)
とても笑顔で話されているのを見て、こちらもとても嬉しくなりました。

◇2例目「院長の決意表明」
約1年前にコンサル開始した院長先生は私と同世代(50代後半)、
この1年間で、まずは時短に踏み切り、次にアポイント改善、離職なくメンバーも3名増え、
業績も上々、医業収入、レセプト件数が共に前年比120%増加いたしました。
この業績向上のポイントは、タイトルの院長の年頭の決意表明だと確信しております。
院長先生は、年頭の経営方針発表の最後に、こう仰いました。
「皆の雇用を守るため、僕は死ぬまで働く!だから、この先も一緒に頑張って欲しい!」
と聞いていて痺れました。スタッフは感動しておりました。
こうして医院の一体感が強まり、取り組みがさらに良くなりました。
その成果だと思います。やはり院長の「念い・決意」が一番ですね…

◇3例目「新人DH積極行動」
この春より、新人3名(新卒1名、経験者2名)の研修会を任されました。
医院のシステムをインストールするのが研修会の目的です。
医院のシステムとは、3つ
・「初診時の応対(問診、主訴対応)」
・「検査(基礎資料収集)」
・「セカンドカウンセリング後のDHカウンセリング(むし歯・歯周病)」
上記3点を説明、理解、実践出来るようにとの全6回コースです。
この研修会の中で、新卒DHの活躍が素晴らしいのです。
1回目の講義後に、しっかりと初診時の応対のマニュアルを作成してくれました。
(とても素晴らしい出来にて、私が欲しいくらいでした。)
また、検査実習も自ら手を挙げ「私に術者をやらせて下さい!」と常に積極的です。
将来有望なスタッフで、この夏より金子トレーナーの
歯周治療レベルアップ講座(全6回)も始まりますので、
成長を支援していくのが、益々楽しみです。
まだまだ、書きたいこと、良いこと沢山ありますが、今回はこの辺で…

さて、今日の本題に入る前に、前回の「業績目標設定」の復習からです。
私は歯科医院における業績とは、ズバリ「医業収入と来院者数」だと思います。

◇医業収入
・保険診療
・自由診療
・物品(ケア用品)販売

◇来院者数
・レセプト件数
・新患数
・紹介数
・定期検診数
・延患者数
上記の8項目に目標設定します。

例えば、
・ユニット台数:5台
・スタッフ構成:10名
・歯科医師:2名
・歯科衛生士:6名
・歯科助手(受付含む):2名

上記の場合、診療スタッフ数が10名なので、労働生産性の観点から、
理想である「月間医業収入:1人あたり100万円」だとすると、
医業収入は、月間1,000万円、年間1億2,000万円となります。
保険と自費の割合は、医院の診療スタイルによって異なりますが、
ここでは、
・保険診療:800万円
・自由診療:200万円
・物販収入:20万円
・医業収入計:1,000万円+20万円 としましょう。

保険診療が800万円(80万点)であれば、レセプト件数は、600〜700件必要でしょう。
この場合、レセプト1枚あたりの平均点数は、1,100〜1,350点となります。
レセプト件数が、600〜700件であれば
新患数は、30〜70名(レセプト件数の5〜10%)、
定期検診数は、レセプト件数の半分以上が理想ですので、300〜450件
何より1番大事なのが「延患者数」です。
1日のアポイントをしっかり作る事が良い歯科医療を提供でき、業績(=健全経営)にも繋がります。

1時間に1人、診療時間が8時間=8人
ユニット台数が、5台なので、8人×5台=40人
40人×診療日数(22日)であれば、880人が目標数値となります。
であれば、1,000万円÷880人ですので、1回あたり約11,400円となります。
(前回のユニット4台モデルよりスタッフ数が増えた分、生産性が高まってます。)
ということで、おさらいです。

◇業績目標
・医業収入:1,000万円
・保険診療:800万円(80万点)
・自由診療:200万円
・物販収入:20万円

◇来院者数
・レセプト件数:600〜700件
・新患数:40人
・紹介数:20人
・定期検診数:400人
・延患者数:880人(診療日数により異なる)
となります。

今回は、上記の業績目標を実現する「成長(行動)目標」に関してお伝えします。
成長目標は、まず歯科経営重要5項目に設定します。
1.学術
2.接遇
3.環境
4.設備
5.広報

学術は、歯科医師、歯科衛生士、歯科助手(受付)にて設定します。
例えば、
・歯科医師:拡大視野での精密診療の修得(マイクロエンド)
・歯科衛生士:歯周治療の診断レベルアップ(リスク検査・診断)
・歯科助手:歯科疾患と全身疾患の関連性を理解する(お薬の口腔内への影響)
というふうにテーマと目標を決め、それぞれにPDCAを回していきます。

接遇であれば、接遇マナー5原則のレベルアップ
1.挨拶:挨拶の前に名前を呼ぶ
2.表情:スマイルチャージ体操(めざましテレビより)
3.態度:背筋を伸ばす
4.身だしなみ:髪型
5.言葉遣い:ゆっくり、落ち着いて、丁寧に話す

環境であれば、場所を決めての「5S運動」
場所:バックヤード
◇5S
1.清掃(シンク)
2.清潔(洗浄の徹底)
3.整理(模型)
4.整頓(棚の配置替え)
5.躾(業務リスト・マニュアル化)

上記のテーマ・目標設定・アクションプラン作成は、
年末開催の「経営計画書作成セミナー」内にて、詳しく説明致します。
これ以上書くと、とても長くなりますので「設備・広報」は、次回にします。
今月も良い1月をお過ごし下さい。

5.経営計画書作成シリーズ(業績目標設定)

親愛なる皆様、おはよう御座います。
ただいま、いつものスタバにてこの原稿を書き始めました。
この春から勤務されている素晴らしいスタッフ方(2名)の接客(接遇)に気分良くしております。
店内は、とても良い雰囲気です。
これだけ、お客様とお話しするお店が在るのでしょうか?
あっ、有りました!
私が訪問している歯科医院様(クライアント様)方です。

今回は、接客(接遇)のお話から入りたいと思います。
私は仕事柄、出張つまり外食が多いため、できるだけ野菜を摂ることを心がけております。
そこで、時折利用するお店の1つが「リンガーハット(長崎チャンポン)」です。
このお店のコンセプトが、1食で1日分の野菜摂取です。
又の名を「モグベジ食堂」と言います。
先月、いつも利用するお店と別のお店に入ったのですが、
そこのスタッフの皆様の接客が素晴らしかったのです。
挨拶、表情、声かけ、言葉使い…とても良い気分で食事をしました。

仕事柄、何故接客が良いのか考えてみました。
・店長さんの指導、育成が良いのか?
・地元(本家)長崎のお店だから?
・たまたま?
謎が解けました!
お客様アンケートがありましたので見てみました。

アンケートの内容5項目です。
1.接客(6項目)
2.清掃環境(3項目)
3.味/料理(3項目)
4.来店日時
5.その他
それぞれに意味がありました。
これを書き始めると、3Pほどになるので割愛しますが…
歯科医院も一緒です。

歯科経営の重要5項目は、
1.学術=料理(味) ※これが「本質サービス」
2.接遇=接客 ※これは「表層サービス」
3.環境=清掃環境 ※これも「表層サービス・5Sの徹底、滅菌は本質かもしれない」
4.設備=機械、器具
5.広報=情報発信
上記にプラスで「財務・人事」です。

確かに、私のクライアント様も上記の「環境」を強化されている医院様は業績が向上しております。
例えば
・医院全体でクレンリネス(予防清掃)に取り組んでいる
・週に1度、アポイントを切り、清掃活動している
・クリーンスタッフ専任を雇用している等…
ここから、上記5項目について書き始めたら、経営計画書作成セミナーが始まりますので、
この件も年末の経営計画書作成セミナー時のお楽しみにされて下さい。

そういえば、パワーパートナーである「徳永恵美子(Officeツグミ代表)」の依頼で、
今秋(令和5年9月20日)に、歯科院長先生向けに講演します。
演題は「歯科院長のリーダーシップを発揮する」です。
医院活性化、業績向上、永続的に成長発展する組織運営のためにとても重要な課題です。

さて、今日の本題です。「業績目標設定」
経営を良くするにあたり、とても重要なテーマです。
私は歯科医院における業績とは、ズバリ「医業収入と来院者数」だと思います。

◇医業収入
・保険診療
・自由診療
・物品(ケア用品)販売

◇来院者数
・レセプト件数
・新患数
・紹介数
・定期検診数
・延患者数

上記の8項目に目標設定します。
例えば、
・ユニット台数:4台
・スタッフ構成:7名
・歯科医師:1名
・歯科衛生士:4名
・歯科助手(受付含む):2名
上記の場合、診療スタッフ数が7名なので、労働生産性の観点から
理想である「医業収入:1人あたり100万円」だとすると、
医業収入は、月間700万円、年間8,400万円となります。
保険と自費の割合は、医院の診療スタイルによって異なりますが、
ここでは、
・保険診療:600万円
・自由診療:100万円
・物販収入:10万円
・医業収入計:700万円+10万円
としましょう。
保険診療が600万円であれば、レセプト件数は、450〜500件必要でしょう。
この場合、レセプト1枚あたりの平均点数は、1,200〜1,350点となります。
レセプト件数が、450〜500件であれば
新患数は、25〜50名(レセプト件数の5〜10%)
定期検診数は、レセプト件数の半分以上が理想ですので、250〜300件
何より1番大事なのが「延患者数」です。
1日のアポイントをしっかり作る事が、良い歯科医療を提供でき、業績にも繋がります。

1時間に1人、診療時間が8時間=8人
ユニット台数が、4台なので、8人×4台=32人
32人×診療日数(22日)であれば、704人が目標数値となります。
であれば、710万円÷704人ですので、一回あたり約10,000円となります。

ということで、おさらいです。
◇業績目標
・医業収入:710万円
・保険診療:600万円(60万点)
・自由診療:100万円
・物販収入:10万円

◇来院者数
・レセプト件数:500件
・新患数:25人
・紹介数:15人
・定期検診数:300人
・延患者数:700人(診療日数により異なる)
となります。
自医院の業績目標(8項目)
可能であれば、ミーティング時にスタッフと共有してみて下さい。
次回からは、成長(行動)目標に関してお伝えします。

4.経営計画書作成シリーズ(スローガン)

親愛なる皆様、お疲れ様です。
GWの中日、早朝ラウンドを終え昼食を摂り、この原稿を書き始めました。
今日のラウンドでの収穫は、芝生の上からのアイアンショットの感覚です。
インに入ってから、一度シャンク(ロングホールの第3打、残り120Yのパーオンチャンスにて力みました)
したのですが、それから何故?を考え、スイングの軌道修正、
そこからは滅茶苦茶アイアンがキレ始めました。
(16番ミドル:残り150Yパーオン、17番ショート:160Yワンオン、
18番ロング:残り130Yパーオン、しかし全て3パットのボギー…苦笑)
前半はティーショットが、後半はパッティングが悪かったので、スコアは良くありませんでしたが、
なんだか後味の良いラウンドでした。

さて先月末に、経営計画書作成セミナーのフォローアップ講座を開催しました。
第1回目のテーマは「学術向上」でした。
年末の本講座開催まで、折角昨年末に精魂込めて作成した「経営計画書」を実のあるものにしたいと考え、
毎月テーマを変えての開催、日曜日の朝8時から10数名の先生にご参加頂き、
僅か1時間ですが「振り返りとアクションプラン作成のサポート」を行いました。

同じく歯科経営サポートの一環として、コロナ禍に始めた「朝活(オンライン経営相談)」も、
最初は月に4.5件でしたが、最近は多い時で月の半分(10〜15件)は実施しております。
流石に早朝移動の際は対応出来ないのですが、
60歳を目の前にし、将来の仕事のカタチになるのではないかと考えております。

ということで、今年のこのメルマガのテーマも「経営計画書作成」でした。
2月:理念
3月:ビジョン
4月:ビジョン続編・重点目標
今回のテーマは「スローガン」です。

スローガンとは、以下の通りです。
「団体や運動の主張や目標を強く印象づけるために,効果的に要約した文章。標語。」
※標語…主張・信条や行動の目標、指示内容などをわかりやすく簡潔に言い表した語句。

私は、このスローガンが大切だなと感じたのが、
以前、工藤公康氏がソフトバンクホークスの監督時代、日本一になられた際の勝利監督インタビューにて、
このように仰られたのを記憶しております。
「こうして日本一になれたのも“ワンダホー(ワンダフル・ホークス)”というスローガンの元に、
選手、スタッフ、ファン…一丸となって戦えたからです!」
一つの言葉で一丸となる、皆の気持ちが奮い立つ、理想です!
ラグビーの日本代表チームであれば、
・2019年「ONE・TEAM」
・2023年「OUR・TEAM」
サッカーの日本代表チームであれば、
・2022年「新しい景色を2022」
・2023年「夢への勇気を」
さて、WBC日本代表(侍ジャパン)のスローガンは、何だったのでしょうか?
調べてみました…何故か、わかりません(苦笑)。ご存知の方、教えて頂けますか?
ちなみに、弊社マクロンであれば、第23期は「One&Only(唯一無二の存在へ)」

ご参考までに、クライアント様のスローガンは…
・知好楽の「楽」
・皆華
・不易流行
・凡事徹底
・利他の精神
・前進全霊
・人材増強
今年は、何故か漢字が多いです。(例年は横文字ですが…)
年末の経営計画書作成に向けて、今から考案し、準備しておくのも一案だと思いますが、
如何でしょうか?作成のポイントを調べましたので、下記に記載します。

【スローガンを作成するときの基本ポイント4つ】
① メッセージ性
② 分かりやすい表現を心がける
③ 誰に伝えるのかを考える
④ 盛り込みたいキーワードを選別する
スローガンは企業の本質が表れるからこそ、質の高いものになるよう工夫する必要があります。
そんなスローガンを作成する際のポイントを解説します。 

① メッセージ性
大手企業はスローガンの作成を外注する場合もあります。しかし社内で考えれば、
「従業員が売上貢献への意識を高める」
「日ごろ忘れがちな企業としての取り組みやアイデンティティの再確認ができる」
といった効果も期待できます。
最初から1つの正解を見つけようとするのではなく、
アイデアを出しながら複数の単語をピックアップし、候補をつくります。
時間をかけて検討すると「企業として消費者に伝えたいこと」が鮮明になってくるはずです。

②分かりやすい表現を心がける
スローガンは企業のブランディングにつながるため、会社の「顔」ともいえます。
「今後、企業をどのような方向性に導いていきたいのか」
「企業が今進めたい方向性は何か」を盛り込んだメッセージの作成が重要です。
その際、誰でも理解できる分かりやすい言葉や表現にするよう意識します。
内容がどんなに優れていても難しすぎて受け取り側が理解できなければ、
インパクトが薄れますし、価値も半減してしまいます。

③誰に伝えるのかを考える
スローガンを作成する前に、まずそのスローガンは顧客・取引先・従業員など、
誰に対して向けられたものであるのかを認識して取り組みます。
スローガンはメッセージ性の強いもの。そのメッセージの受け取り手を明確にします。
相手が誰かによって企業としての向き合い方は異なるので、
企業にかかわるすべての人に向けてのスローガンを考えるのは非常に困難です。
しかし相手が明確であれば、スローガンの方向性もおのずと決まってきます。

④盛り込みたいキーワードを選別する
スローガンに使用するワードを選別する際は、前向きでポジティブな言葉をピックアップします。
企業としてのポジティブな姿勢が伝わるような言葉を選ぶと、
受け取り側の心に響きやすくなり、印象にも残ります。
またメッセージ性の高いスローガンであればあるほど、
前向きなワードを使用すると好感度や支持率の増加が期待できます。
受け取り側が従業員であれば自社に対するロイヤリティが高まり、
顧客であればリピーターの確保につながります。

私のお気に入りのスローガンは…
・トヨタ自動車:「Fun To Drive」
・コスモ石油:「心も満タンに」
・ファミリーマート:「あなたとコンビニ」
・オリンパス:「Your Vision, Our Future…人々の思い、願いをかなえるために」
・NTTドコモ:「手のひらに、明日をのせて」
・サントリー:「水と生きる SUNTORY」
・日清食品:「美味しい、の その先へ」
・ヤマハ:「感動を・ともに・創る」
そして、1番お気に入りが、これです!リンク貼っておきます。
https://www.toray.co.jp/ir/pdf/lib/lib_a393.pdf

アンテナを立てれば、良い情報は入ってきます。
今月は、スローガン考案のアンテナ立てましょう!
次回は「業績目標設定」です。

3.経営計画書作成シリーズ(ビジョン・重点目標)

親愛なる皆様、お疲れ様です。
昨晩は、久しぶりに北九州小倉の夜を先生方との会食で堪能してきました。
今日は、夕方最後の仕事前に早めの食事を摂り、この原稿を書き始めました。
時に世間は、WBCで盛り上がり、私もこの大会においてかなりの学びがあり、
研修会の冒頭にてシェアさせて頂いております。
改めて「目標・目的・スローガン・一体感、そして事前対応(前準備)」の大切さを確信しました。

さて先日、研修先の医院様での出来事です。
待合室にて、研修会の時間を待っていると、最後の会計の患者さんが帰り際にこう仰いました。
患者:「御免なさい、1つ質問があるんだけど、良いかしら?」
受付:「はい、私で宜しければ…」
患者:「家にね、ワンちゃんが居るんだけど、
歯石を取るのに私が使っている歯磨き粉を使っても良いかしら?」
受付:(予期せぬ質問に)しばらく無言…「院長に確認して来ます!」
その後、院長先生が親切丁寧に応対され、患者さんは満足げにお帰りになられました。

ここで、私は、この患者さんの質問を物凄く疑問に感じました。
“歯石を取るのに、歯磨き粉を使って良いかしら?”
歯石は、患者さんが取り除くことは出来ないはず、もしかして歯垢と勘違いかな?
一般の患者さんたちは、もしかしたら違いをご存じないのかもしれません。
私は仕事柄、これまで数多くの優秀なDHさん達の口腔衛生指導を受けて来ましたので、
相当デンタルI Qが高いと勘違いしております(笑)。

以前、TBI時に食物残渣を落とすのは、ブラッシング及び洗口であるが、
このブラッシングは「エチケット」であり、
歯垢を落とすのは、「プラークコントロール」と教えていただきました。
つまり、ブラッシングにかけている時間で上記の違いがわかる。
・エチケットの場合は、〜2分間
・プラークコントロールの場合は、5分〜10分以上
プラスで言うと、歯ブラシ以外の清掃用具にフロスをお使いの方は、デンタルI Qが高いと…

以前の「歯科疾患管理(歯管)」の用紙には、冒頭に次の質問(問診)がありました。
お口のお手入れについて…
・歯磨きをするのは、1日何回?
・1回の歯磨きの時間は?
・歯ブラシ以外の清掃用具は?
つい、15年前位に院内研修会で伝えていた内容を思い出しましたので、書いてみました。

さて本題です。
今回のテーマは「重点目標」となります。
併せて、前回の原稿を読んでいただいた先生に、
自医院のビジョン創りのお手伝いをお願いされましたので、
今回は「ビジョン作成」の続編からお伝えします。

まず、ビジョン作成の続編ですが…
現在
・ユニット台数:5台(特診:1台、治療用:2台、予防用:2台)
・歯科医師:2名(院長、勤務医)
・歯科衛生士:4名
・歯科助手(受付):2名

3年後のビジョン「より質の高い歯科医療の提供」をスローガンに
・ユニット:5台(特診:1台、予防:4台)
・歯科医師の治療は「自由診療」、歯周治療・予防管理は「保険診療」とする
・歯科医師:2名(院長、副院長=奥様)
・歯科衛生士:6名
・歯科助手(受付):2名
・事務長(院長秘書):1名の総勢11名

特診室に院長、担当の歯科衛生士:1名
一般診療室には、副院長(奥様)、歯科衛生士:4名
残り1名の歯科衛生士は、カウンセリング室およびバックヤード業務
歯科助手は、受付及びバックヤード業務を行う
事務長は、午前は院長の患者説明用のスライド制作、午後は経理、広報業務を行う

上記のカタチにて、以下の業績目標を実現する
・月間医業収入1,250万円
・保険診療:80万点(800万円)
・自由診療:400万円(1日:20万円)
・ケア用品:50万円
・レセプト件数:700件
・新患:20名(紹介のみ1日1名受付)
・定期検診数:600件

如何でしょうか?
3年後のビジョンに向けて、強化していくポイントが重点目標となります。

例えば…
・歯科衛生士の採用、育成
・担当歯科衛生士制度の導入
・セカンドカウンセリングの強化(院長、副院長)
・院長の学術レベル向上(拡大視野における精密診療)
・滅菌関連の動画マニュアル作成

上記に優先順位、役割分担、計画、を決めて取り組んでいくことで、
ビジョン実現に近づいていくのではないでしょうか?
次回は「スローガン」について、お伝えしたいと思います。

2.経営計画書作成シリーズ(ビジョン)

親愛なる皆様、お疲れ様です。
最近の調子は、如何でしょうか?
今日は、いつものスタバ(博多駅界隈)での1人朝活スタートです。
暖かくなり過ごしやすくなってきましたが、花粉症にも立ち向かっている今日この頃です。

前回、冒頭に今年の6月からスタートする
「歯科衛生士・採用実践共創塾」のご案内をいたしましたが、
お陰様で定員を超える8医院様からのお申し込みをいただきました。
現在福岡県以外の医院様から地域開催のご要望もいただき、本当に嬉しい限りです。
案内にも書きましたがこれは単なる研修会ではなく、成果創造するためのプロジェクトです。
必ずや成果を創り、クライアント様達のお役に立ちたいと考えております。

最近のトピックと致しましては、スタッフ研修会、ミーティングの冒頭に以下の質問をします。
Q1:何歳まで働きますか?働きたいですか?
Q2:その後の収入源は何ですか?
Q3:その後の年収は?

私はもうこの歳になりますので全て考えておりますが、
若いスタッフは意外と考えていないようで、年金の支給額も知らないようです。
医院内でのマネーリテラシー向上研修会の必要性を改めて感じました。
上記の質問の意図は、結局永く働くことが生活の安定にも繋がるし、
日々にやりがい、生きがいを感じることが、より良い人生になるのではないかを伝えているだけです。
(無論、そうでない方もいらっしゃるとは思うのですが…)

永く働くために必要な3力
・氣力(=モチベーション)
・体力(=健康管理、体力維持・強化)
・能力(=知識、技術、経験)

上記の能力の中の経験ですが、ただ単に仕事(業務)をこなすのではなく、
目の前の仕事に真摯に向き合うことで、以下の力が磨かれていくそうです。
・仕事の正確性や処理能力の向上
・観察力、応用力
・非常時に対する適応力、修正力
もっと早くに知りたかった情報でしたので、共有いたします。

さて、今回のテーマですが…
今年のメルマガは、経営計画書作成をテーマに進めていきたいと考えております。
前回が「理念(医院・経営)、方針」でしたので、今回は「ビジョン」となります。
私は以前参加した研修会で、理念は「追求するもの」、ビジョンは「実現するもの」、
成功者は「ビジョンを段階的に実現し続ける人」だと学びました。

例えると登山家と一緒ですね、
・最初は、町で一番高い山
・次は、市内で一番高い山
・そして、県内で一番高い山
・それから、日本で一番高い山
・最後は、世界で一番高い山
上記は、全て自分にとっての「山」で良いと思うのですが…

私自身の3年後のビジョンですが、私抜きで運営(経営)できる「マクロン」を目指しております。
現在の経営状態を私抜きで実現することで、
本当の意味で社員達の永続的な雇用が守れるのではないかと強く思うからです。

ビジョンは、「定性ビジョン」と「定量ビジョン」の2つで考えると良いと学びました。
【定性ビジョン(例)】
・唯一無二のかかりつけ歯科医院となる
・地域を愛し、地域に愛される歯科医院
・働くスタッフも来院者も笑顔で輝いている歯科医院

【定量ビジョン(例)】
・ユニット台数:6台(歯科医師用:2台、歯科衛生士用:4台)
・スタッフ構成:11名
・歯科医師:2名
・歯科衛生士:6名
・受付助手:2名
・事務長:1名
・休日:土・日(祝日は診療)
・診療時間:9時〜17時まで(お昼休み無し、交代制)
・月間医業収入:1,250万円
・保険:900万円
・自費:300万円
・物販:50万円
・レセプト件数:800件
・定期検診数:600件
・月間延患者数:900~1,000件

今回は、経営計画書作成のビジョンについてお伝えしました。
次回のテーマは「スローガン・重点目標」となりますが、
この原稿を読んでいただいた先生から自医院のビジョン創りのお手伝いをお願いされましたので、
次回は、「ビジョン作成」も続編ということで…
また、来月も宜しくお願いいたします。

《追記》
「経営計画書作成セミナー・フォローアップ講座」を4月より始める事となりました。
昨年行いました歯科経営人事塾ご受講の先生方からのご要望があり、
パワーパートナーの德永恵美子の協力も得られるという事で、全6回の開催を決めました。
私の定期訪問先の医院様は院内ミーティング、経営相談時に「PDCA」を回すのですが、
私の定期訪問先以外の先生(経営計画書作成セミナー受講済みの先生)にも
是非ご参加いただき、毎月振り返り(取り組みの検証改善)をし、
今年をより良い一年にしていただきたい。その念いだけです。

詳しくはこちらから↓
https://macron.co.jp/sys/blog/1716/
よろしくお願いいたします。

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