共創レポート

財務について

親愛なる皆様、11月に入りました。
今年も残すところ当たり前ですが、あと2ヶ月となりました。
しかし、11月というのに熊本地方は気温30度超えの日もありました。
先月は10月に入り過ごしやすくなりましたね、と書いていたのに不思議なものです。

10月は、6月から始めた「採用実践共創塾(全5回)」の
最終講座「参加医院様による成果発表」でした。
受講期間の学びと取り組みと成果を、8医院様より発表していただきました。
それぞれの医院様が講師の飯田社長からのメッセージに真摯に取り組まれ、
最終的には4医院様が、成果創造(新卒、中途DHの採用、内定)されました。

こうして原稿を書いている時に、嬉しいお知らせがありました。
採用実践塾にご参加医院の副院長先生より、
DH2名の見学、2人とも面接希望を頂いたとのこと。
また、別医院様にて新卒DH3名の見学依頼があったとのこと。
こうしてセミナー受講の効果(成果)が出るのが、この仕事の醍醐味ですね。
今回は福岡での開催でしたが、次回は地元熊本での開催を検討しております。

また、今月と来月は経営計画書作成セミナー開催です。
この原稿を書き始める前にスライドは完成、配布資料も出来ておりますので、
あとは当日まで毎日スライドとの睨めっこ、そしてボイストレーニングです。
お陰様で、福岡開催は定員の30名を超える37名、
熊本開催は定員20名を超える26名の先生にご参加していただきます。
本当に毎年ありがたい限りです。
今回は節目の10回目、来年からは少しカタチを変えての開催にしたいと検討しております。

さて、本題に入ります。
今回のテーマは「財務」です。
財務は、プロセスではなく結果です。
毎月の歯科経営研究会(MC21)では、この財務を取り使い、参加医院様の実際のデータの検証を行います。
財務諸表は「貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー表」の3つを検証するのですが、
今回は、損益計算を取り扱いたいと思います。

損益計算書とは…
会社(医院)の一会計期間における経営成績を示す決算書です。
会社(医院)の経営成績を収益(かせぎ)と費用(コスト)とを対比して、
その差額として利益(もうけ)を示すものです。
別名「Profit&Loss Statement」(略してP/L)とも呼びます。

◆売上(医業収入)
・保険診療、自由診療、ケア用品販売による収入の計
◆変動費(医業原価)
・歯科材料費、外注の技工料
◆粗利益
・売上から変動費を引いたもの
◆固定費(販売管理費)
・俗に言う経費、人件費、運営費、設備費、戦略費、その他に分類される
◆利益
・粗利益から固定費を引いたもの
・納税の対象金額となる(個人事業主の場合はここから専従者給与を引く)

例)令和5年11月
売上 :600万円
変動費:100万円
粗利益:500万円
固定費:300万円
利益 :200万円
専従者:40万円
納税 :40万円
税引後:120万円
減価償却:40万円
返済 :40万円
余剰金:120万円

余剰金120万円の分配(振り分け)が必要です。
院長個人使用分:60万円(年間720万円)
医院ストック:60万円(年間720万円)
ざっくり書くとこんな感じです。
詳細は、顧問税理士さんと打ち合わされて下さい。

私のクラアイント様において経営相談の時間を設けられる先生とは、
毎月上記の業績の結果から、簡易的な損益計算書を作成します。
開業2年目の先生は今年絶好調にて、10月終了時点で、
年間医業収入目標の約90%達成、利益目標は100%超えです。
キャッシュフローもかなり良いとの事。
スタッフ構成もユニット4台に対し、
歯科衛生士5名(パート1名)、受付助手(パート)と安定しており、いつも満面の笑顔です。
今後は、新卒DHの採用を目標に動いて行きます。

来年の経営計画書作成のフォローアップセミナーでは、
通常の振り返りに加え、業績管理、財務管理も行いますので、
こちらもご参加のほど、是非とも宜しくお願い致します。

先日、パートナーコンサルタントの德永恵美子と来年度開催のセミナー内容について打ち合わせました。
詳細はまた改めてお伝えしますが、
簡単に言いますと冒頭にご紹介した「採用実践共創塾」の第2弾です。
こちらのご案内もお楽しみにされて下さい。
今回のメルマガは、案内が多くなりましたが、
来月はいよいよ最終回「今年の振り返り」について、お伝えしたいと考えております。