共創レポート

理想の歯科医院経営 -ユニット6台-

2月末だというのに、春を思わせる陽気の中で、この原稿を書いております。
毎年思うのですが、季節の変わり目が、
半月いや一月早くなっている気がするのは、私だけでしょうか?

さて今年に入り、このメルマガは、
歯科経営の理想モデルを描いて参りましたが、今回が最終回となります。
今回は、ユニット6台モデルです。

10年前から、ユニット4台もしくは5台モデルの歯科経営コンサルタントとして、
医院経営をサポートして参りましたが、「定期来院者数の増大、
か強診取得による保険収入増による歯科衛生士の生産性の向上、
また人財の確保、育成」の観点から、永続的に成長発展するには、
やはりユニット数は6台以上が望ましいことを実感してきました。

では、ユニット6台モデルの理想は?
(ここからは、あくまでも私見ですので宜しくお願い致します!)

「拡大視野におけるM I」をコンセプトとした歯科医療の提供をテーマとした医院創り

スタッフ構成
歯科医師:2名
歯科衛生士:6名
歯科助手、T C、受付事務:3名
計:11名

アポイント構成
院長:1台
勤務医:1台
歯科衛生士用:4台
カウンセリング:1室

診療時間は、月曜から土曜日まで
午前の部:9時から13時
午後の部:14時から18時

休診日:日曜日、祝日、木曜日(祝日がある場合は診療日とする)

上記の診療体制であれば…
月間診療日数:22日
1日の診療時間:8時間×6台=48枠
48枠×診療単価(10,000円)=480,000円
480,000円×22日=1,056万円となる

月間の医業収入:1,100万円
内訳
保険収入:650万円
自費収入:400万円
物販収入:50万円
1日来院者数:45〜50名
レセプト件数:650件
新患数:40件
紹介数:20件
定期検診数:450件

財務面(法人の場合)
年商:13,200万円
変動費:2,600万円
粗利益:10,600万円
固定費:9,900万円
(人件費:5,700万円、その他:4,200万円)
利益:700万円
(納税:300万円、返済と減価償却費を相殺し、余剰金は400万円也)
※上記の業績が10年続けば、10年後には4,000万円の医院貯蓄が…

参考までに、人件費内訳
院長(理事長):1,800万円
勤務医:600万円
スタッフ(9名):3,300万円(平均約360万円)

さらに、診療日数を拡大(祝日診療)すると
スタッフ構成
歯科医師:2名
歯科衛生士:7名(シフト制)
歯科助手、T C、受付事務:3名
計:12名

アポイント構成
院長:1台
勤務医:1台
歯科衛生士用:4台
カウンセリング:1室

診療時間は、月曜から土曜日まで
午前の部:9時から13時
午後の部:14時から18時
休診日:日曜日のみ(祝日も通常通り診療)

上記の診療体制であれば…
月間診療日数:26日
1日の診療時間:8時間×6台=48枠
48枠×診療単価(10,000円)=480,000円
480,000円×26日=12,480,000円となる

月間の医業収入:1,250万円
内訳
保険収入:800万円
自費収入:400万円
物販収入:50万円
1日来院者数:45〜50名
レセプト件数:800件
新患数:40件
紹介数:20件
定期検診数:600件

財務面(法人の場合)
年商:15,000万円
変動費:3,000万円
粗利益:12,000万円
固定費:10,500万円
(人件費:6,000万円、その他:4,500万円)
利益:1,500万円
(納税:600万円、返済と減価償却費を相殺し、余剰金は900万円也)

参考までに、人件費内訳
院長(理事長):1,800万円
勤務医:600万円
スタッフ(10名):3,600万円(平均360万円)
計:6,000万円

かなり良い形での健全経営となります。ただし、あくまでも私の考える理想です(笑)。
私のクライアント様で、上記の業績を達成しておられる医院様は現在5件です。

このモデルの場合、目標到達後は、維持管理に力を入れなければなりません。
維持管理=人事マネジメントです。雇用の安定こそが、永続的な成長発展に繋がります。

読者の皆様で、これ目指される先生は応援します!