共創レポート

実績レポート③

前回は、コンサル導入時の取り組みと結果について書きましたが、
今回は更に何をどうしたかで、どのような結果が出たのかをお伝えします。

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何をどうしたか?とても大事ですね…
まずは、目標設定です(笑)

2019年の目標を
〈業績目標〉
年商7,200万円(ユニット4台モデルの理想型)
〈成長目標〉
・メタルフリーの促進
・小児歯科
・予防管理の強化
と三部門のプロジェクトを開始しました。

それぞれのチームにて、目標を決め、取り組みを行い、検証・改善を繰り返しました。
私が経営相談時に進捗の確認、またアドバイスを、
パートナーコンサルの德永が、プロジェクトミーティング運営をサポートしました。

詳細は省きますが…
・メタルフリー促進は、セレックの導入を機に、待合室にてデジタルサイネージを導入し、
啓発スライドを流しました。それと同時に院内研修会にて審美歯科への知識レベルを高め、
カウンセリングを強化しました。
・咬合育成と食育をテーマにチームで勉強開始、学んだ事は院内研修会にて共有し、
来院者に伝えました。地道な努力にて、将来の果実育成です。
・DH担当制にし、コミュニケーション強化を図り、移行率50%、予防率90%を目標としました。

医院全員で取り組むと、医院が活性化され、来院者の満足度・健康価値観は向上し、
結果業績も向上します。
来院者数の増加に伴い、予定より半年早く、ユニット増設に踏み切りました。
スタッフの皆様には負荷をかけましたが…

2019年の最終結果は…
医業収入は、目標の7,200万円を大きく上回る9,100万円
レセプト件数600件、定期健診数も250件を超え、年頭に掲げた目標を全て達成しました。

【目標】

年度 医業収入 レセプト件数 定期健診数
2017年 6,000万円 300件 100名
2018年 6,600万円 350件 150名
2019年 7,200万円 450件 250名
※ユニット、スタッフ増
2020年 7,800万円 450件 250名
2021年 8,400万円 500件 300名
最終目標 9,600万円 600件 360名
 

2021年に達成すべき目標を2年前倒しで達成することが出来ました。
年末に伺った時に、さらに嬉しい報告を頂きました。
2020年4月からの新卒DHの採用が決まりました。

ユニット5台にて
・歯科医師2名
・歯科衛生士6名(パート1名含む)
・受付助手1名
と理想の形が整いました。

2020年の目標
・医業収入年商9,600万円
・レセプト件数600件
・定期検診300件
・自費率30%
・訪問診療の本格始動

今後は「法人化」にて、さらに地域医療への貢献(訪問診療)、患者満足度、
スタッフ満足度の向上を図り、さらにより良い医院創りを目指しておられます。

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このように成果事例を書きましたが、このモデルの医院様、
また他の医院様も簡単に成果を創れた訳ではありません。

色んなことがありますが、医院のあるべき姿、自身の目標を見失わず、
懸命に取り組むと良い結果(成果)を創れるのですね、
敬愛するアチーブメント代表の青木仁志社長の格言の中に大好きな言葉があります。
その言葉にて、このメルマガを締めたいと思います。

「成功は成長の果実です」

 

実績レポート②

前回は、成果事例のプロローグをお伝えしました。
今回は、実践事例と結果をお伝えします。

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私は訪問時、挨拶を済ませた後、近況報告を確認後、
前回決めたこと、そして実践内容の確認を行います。

〈前回決めたこと〉
・医業収入500万円確保のため、しばらく自費収入増を図ること
・雇用促進のため、診療時間短縮を図り、求人すること
大きくこの二点でした。

このクライアント様の最も良い点は、院長先生のお人柄と副院長である奥様の実行力です。
決めたことは、全て実践しておられました。

〈結果〉(約2、3ヶ月後)
・自費収入の増加
・中途DH1名、DA1名の採用
・来春の新卒DH採用のためのHPの見直し(求人サイト、それに伴う給与待遇等)
・10月から院内研修会(カウンセリングシステム構築)開催

また、これは私の得意技なのですが、アポイントの取り方を改善させて頂きました。
スタッフ数が十分で無かったため、患者様1人につき1時間のアポイントを埋め、
ユニット台数(4台)×診療時間(8時間)の1日32名にて、
患者様の満足度向上(コミュニケーション、モチベーション強化)、スタッフの労務軽減に努めました。

その結果、コンサル開始後、約半年で自費収入が上がり、医業収入500万をクリアし、
中断も減り、レセプト件数が300件を大幅にクリアしました。
平成30年3月に342件、こうなると僕の言うこと為すこと信用されますね(笑)

医院がとても活性化して来たので、次年度の目標を以下のように設定しました。
〈次年度目標〉
・医業収入年間6,600万円
・定期健診数月間150名
・新卒DH採用
の三点に絞りました。

〈取り組み〉
自費収入が比較的出る医院様でしたので、
・補綴コンサルティングの強化
・説明用のシート、配布用のリーフレットを作成
・研修会にて学んだこと(カウンセリング )をスタッフ全員で実践
月間200万円の自費契約を超える月が多くなって来ました。

定期検診数は、カウンセリングシステムを構築し、初診時カウンセリングから
DHカウンセリング、予防カウンセリングの実践、SPTⅡの導入により、
早い段階で月100件を超え、これも年内に平成30年6月(コンサル開始後1年)
に月間151名にて達成しました。

また、これが一番良かったのですが…
副院長が学校訪問され、学生が見学、そのまま面接、初めての新卒採用が決定しました。

新卒DH採用を機に、院内の技術レベル統一のために、業務リストと基準の確認、
月1回の技術評価(テスト)を行いました。

実は、ここまで書きませんでしたが、受付のスタッフは、当初やる気を感じられず、
退職の意向でしたが、院内が活気づき、業績も向上した頃から「やる気」に満ち溢れ、
相乗効果にて来院者数も増えて来ました。

この医院の素晴らしさは、新患が多いところです。
月間約50名の来院中、紹介患者が半分以上と言うのも医院の強みです。
患者満足度の高さの現れですね…

こうして、平成30年の医業収入目標6,600万円は、最終的に6,900万円と言う形で終え、
見事目標達成、ユニット4台モデルとしては優秀な医院様となり、余談ですが、
院長家にもしっかりお金が残るようになりました(嬉)

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これで終わりではありません!
ここから、更に伸びていますので、それからの取り組み、業績向上は、また次号にて…

 

実績レポート①

前回までは、コンサルティングの現場で行っている
「予防管理型システム構築」「目標管理ミーティング」についてお話ししてきましたが、
今回から「成果事例」についてお伝えしていきます。
皆様の医院の業績向上のヒントになれば幸いです。

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開業5年目
開業地:福岡県福岡市近郊ベッドタウン
歯科医師:2名(ご夫婦)
歯科衛生士:6名(パート1名含)
受付助手:1名
ユニット:5台(当時は4台)
サポート開始:平成29年6月(開業約一年、現在コンサルティング進行中)
サポート内容:予防管理型システム構築、目標管理ミーティング、経営相談

コンサルティングのきっかけは、開業後約一年たつが、何か今一つ患者数および売上も伸びず、
自分のやりたい医院運営ができてなく、モヤモヤ感があるとの事で、
弊社が顧問している医院様(元の勤務先)を訪れられる。

予防管理型システムの構築を目指し、弊社開催の「予防管理型システム構築セミナー(全6回)」
に院長お一人で参加、1回目の参加後、先ほどご紹介した顧問先医院様の懇親会にご夫婦で
参加しておられ、奥様が偶然にも私の隣の席にてご挨拶

副院長:「今日は主人がお世話になりました。」
松岡:「何故奥様(副院長)はお出でになられないのですか?」
続けて「院長お一人で来られても、多分何も変わらないですよ」
「えっ」というお顔されたのを今でも鮮明に覚えております(笑)
副院長:「どうすれば良いのですか?」
松岡:「副院長が一緒に受講されるか?同じ内容を院内で開催するか?ですね」
翌週、副院長から追加のお申し込みがあり、2回目から受講されました。

ここからが凄かった。
セミナー終了後、ご来場者のお見送りを済ませると、ご夫婦で私を待っておられ、
「有難う御座いました。是非院内でのご指導(コンサル)をお願いします。」でした(早・凄!)

当時私が空いていたのが土曜日の夜しかなかったので、そこで日程調整し、
初回のヒアリングを行い、現状の問題点とその改善策、今後のビジョンを3人で描きました。

 

その時の状況がこちらです…

▶今回のご依頼の主旨
◇医院活性化、一体感創り
◇予防管理型システムを構築し、定期検診の来院者数を増やしていきたい

▶現状
◇ユニット 4台(5台スペースあり)
◇スタッフ構成
・歯科医師               2名(ご夫婦)
・歯科衛生士           4名(正社員2名、パート2名)
・受付助手               1名
◇医業収入
・保険               300万円
・自費               50〜100万円
・物販      3〜4万円
◇レセプト件数   250件前後
◇新患数               40名
◇定期検診数       30件
◇予防移行率       平成29年6月に調査(約40%)

▶今後の目標

年度 医業収入 レセプト件数 定期検診数
2017年 6,000万円 300件 100名
2018年 6,600万円 350件 150名
2019年 7,200万円 450件 250名
※ユニット、スタッフ増
2020年 7,800万円 450件 250名
2021年 8,400万円 500件 300名
最終目標 9,600万円 600件 360名
 

▶今後の取り組み
◇医業収入を今年中に500万円を常時超えること
◇そのために、スタッフ数が揃うまでは「自費カウンセリングの強化」
・カウンセリングコーナーの活用(デスク変更)
・補綴コンサルティングの強化(選定、説明、管理)
◇雇用促進のため
・診療時間の変更(〜18:30)
・木曜日を休診にし、週休二日制度にする
◇スタッフ体制の整備
・歯科医師 …常時2名
・歯科衛生士…常時3名
・受付助手 …常時1名
・歯科衛生士の雇用(平成30年春の新卒)

 

初回ヒアリングは、必ず今回のご依頼のポイント(歯科でいえば主訴)の確認を行い、
ユニット台数、スタッフ構成を確認し、理想と現実のギャップ(差異)を確認します。
そして何が原因で、うまく行っていないのか、何を改善すれば良いのかを思案し、
改善案を提案します。主訴の改善が上手くいけば信頼していただけますので、
その後のこちら側からの提案をしっかり実践して頂けます。
実践すれば必ず結果は出ますので…

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この実践内容に関しては、次回以降にお伝えします。