共創レポート

共創レポート④

共創レポート第4話です。
今回から「カウンセリングの実践」に入っていきます。

カウンセリングの目的は、来院者の健康価値観を高めることです。
そして行動変容を起こすこと…

カウンセリングは、大きく5つのステップに分かれます。

①初診時カウンセリング
②ドクターカウンセリング
③DHカウンセリング
④補綴コンサルティング
⑤予防カウンセリング(リコール・オリエンテーション)

今回はカウンセリングの実践の中の「初診時カウンセリング」
についてお伝えします。

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初診時カウンセリングは、初来院時もしくは二回目の来院時の冒頭に
行うのですが、情報収集と信頼関係の構築が目的です。

前準備として
・問診票
・ヒアリングシート
・検査案内
・医院案内リーフレット、ガイドブック
があると良いでしょう…

問診票の記入事項を確認しながら会話(対話)をする。
(ポイントは、患者様と会う前に問診票に目を通し、
質問事項を明確にしておくと良いでしょう)

ヒアリングを通して、その人の健康価値観を把握する。

ヒアリングは、現在、過去、未来(理想)の順番で確認していきます。

・現在:主訴において困っていること(QOLに支障をきたしていること)
また主訴以外にお口の健康について困りごと、不満、不安なこと

・過去:最後の歯科治療はいつか?またその際の治療内容の確認を行います。
通院期間中、不安だったこと、不満に思ったことを聞き出しましょう。
患者様が転院されるのは、大きく二つです。
一つは、以前通院した医院に不満を感じている
もう一つは、貴医院に期待を持ってくる
不満は何だったのか?期待は何なのか?を明確に聞き出しましょう。

・未来(理想):これは、機能面、審美面、予防面の三方向にアプローチします。
機能面…もっとしっかり噛める
審美面…もっと綺麗になりたい
予防面…このままで、一生自分の歯で健康に生活がしたい

そして、次のドクターカウンセリングに必要とされる検査資料の案内を行います。
さらには、余裕があれば「医院案内」を行うのも良いでしょう。
医院案内は、医院コンセプト(理念)、および診療科目、設備案内、診療の流れ等です。
医院と患者様をつなぐ大事な場面(時間)です…

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次回は、②ドクターカウンセリングについてお伝えいたします。